診療部門のご案内

喀血かっけつ・肺循環センター

喀血・肺循環センター

日本で唯一の喀血治療専門施設

  • 305例/年
  • 1455例/累計
  • 91.1%/術後1年後の止血率
世界で最も高度で良質な喀血治療をご提供しております。

我が国で唯一の喀血治療専門施設である喀血・肺循環センターは、2006年5月に設立されました。喀血に対するカテーテル治療(血管内治療)である超選択的気管支動脈塞栓術(BAE)を主として実施しており、年々症例数が増加する一方で2010年末には年間305例に達し、設立後9年で累計2004例(2014年末現在)に達することができました。関西一円の大学病院を含めた著名な基幹病院呼吸器科からのご紹介にとどまらず、インターネットやマスコミでご覧になった先生方や患者さまご自身からのご相談があり、全国各地から喀血でお悩みの患者さまが我々の治療をうけるためにはるばる岸和田までお越しくださいます。

国際的にみても、当院の症例数は群を抜いております。世界で2番目に症例数が多いフランスの病院で年間66例、世界3位が年間35例(韓国)であり年間300例というのは圧倒的に世界一です。 当初一人であった術者も現在、龍華医長と2名体制にて実施しており、術者それぞれのオリジナルカテーテルも開発し、現在では6種類のBAE専用カテーテルを生み出すまでになり、日々様々な技術的向上に励んでおります。

合併症や後遺症の圧倒的な少なさも、チーム力の賜物です。

有効性は基礎疾患によって違い止血率は特発性喀血症で93.2%と高い有効性が認められますが、一方で気管支拡張症74.7%、陳旧性肺結核で76.9%、肺アスペルギルス症で78.1%、非結核性抗酸菌症においては62.0%と全体で76.3%の止血率になります。
合併症も少なく、2,372例中、脊髄虚血は皆無、縦隔血腫が3例、大動脈解離が3例、コイルの脳動脈への脱落1例、小脳梗塞2例、一過性脳虚血1例、鎖骨下動脈の解離1例、穿刺部血腫6例がありましたが、緊急手術を必要とした方も後遺症を残した方もおられません。

BAEは今や安全で有効性の高い治療手技です。この成績を支えているのは、他施設では追従不可能な術前CTアンギオグラフィーを駆使した放射線科による高度で精密な解析力、優秀な手術室看護スタッフと病棟看護スタッフ・薬剤科/検査科スタッフによる万全のサポート、喀血・肺循環センター専任課長による強力な治療デザインサポートなど、喀血治療に対する使命感に燃えた強固なBAEチームとしてのチーム力です。

他府県の施設からも先生方が見学に来られる当センターは、世界で最も高度で良質な喀血治療を提供させていただいているものと自負しております。今後も患者さまの治療に専念するのみならず、喀血に対するカテーテル治療の世界的スタンダードを当センターが築き、そして牽引すべく、渾身の努力を続けてまいりたいと決意いたしております。

当センターはBAEの他に、肺動静脈瘻に対するカテーテル治療(コイル塞栓術)や肺動脈血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)に対する血栓溶解療法・血栓破砕術・下大静脈フィルター留置などの肺循環系インターベンションに加え、ペースメーカー植込み術や閉塞性動脈硬化症に対する血管形成術・ステント留置なども実施しております。

取扱っている主な疾患

喀血、肺動静脈瘻、気管支拡張症・特発性喀血症・気管支動脈蔓状血管腫など

 

 

 

Ishikawa H, Hara M, Ryuge M, et al Efficacy and safety of super selective bronchial artery coil embolisation for haemoptysis: a single-centre retrospective observational study BMJ Open 2017;7:e014805. doi: 10.1136/bmjopen-2016-014805

 

http://bmjopen.bmj.com/content/7/2/e014805

 

 

医師研修プログラム(喀血に対するカテーテル治療)

 

 

担当医紹介

石川 秀雄

喀血・肺循環センター長
石川 秀雄

専門分野
循環器領域における長年のカテーテル経験をベースに、気管支動脈塞栓術を中心とした、呼吸器領域でのカテーテル治療をライフワークとしております。

認定資格
日本循環器学会専門医 日本呼吸器学会専門医・指導医 日本医師会認定産業医 身体障害者福祉法に基づく指定医(心臓障害、呼吸器障害)

受診してほしい患者さまの症状
喀血や血痰、肺動静脈奇形などに限定させていただいております。

趣味
「食」を第二のライフワークとしており、とくに泉州地域の料理人を応援しております。
月刊誌「あまから手帖」や「大阪名物」「関西名物」などで有名なフードライター・食文化評論家 団田芳子さんのファンクラブ会長を務めさせていただいており、本多副会長(大阪ガス理事)とともに種々の活動をさせていただいております。

患者さまに一言
世界最高水準の喀血治療を提供させていただきます。

略歴
S51      大阪府立高津高校卒業
S52      東京大学理科Ⅰ類入学
S55      大阪大学医学部入学(東京大学工学部中退)
S61      大阪大学医学部卒業
S61      大阪大学医学部精神科にて研修
S62      大阪大学医学部第三内科にて研修
S63      桜橋渡辺病院 循環器内科
H1~H8     国立療養所近畿中央病院 内科
H9       済生会富田林病院内科医長
H10      国立療養所近畿中央病院
       (現国立病院機構 近畿中央胸部疾患センター)内科
H13年 7月     同 循環器科医長
H13年10月     同 臨床研究センター政策医療企画研究部
           情報推進研究室長併任
H16年 4月     同 医療機器管理室長併任 
H17年10月  医療法人幸会喜多病院(現岸和田盈進会病院)
        医局長・診療医療部長就任
H17年11月  喜多病院 理事併任 
H18年 5月  喜多病院 喀血・肺循環センター長就任
H18年 8月  喜多病院 院長就任
H18年 9月  医療法人盈進会(えいしんかい)岸和田盈進会病院に
       病院名称を変更
       理事・病院長・喀血肺循環センター長
H26年 4月  医療法人盈進会 理事長に就任


現在に至る